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今年の節分は2月3日でした。
節分とは季節を分けるという意味で、各季節の始まりの日(立春、立夏、立秋、立冬)の前日のことで、江戸時代頃から立春の前日を節分というようになったといわれています。 節分の行事鬼を払う悪霊払いは、天武天皇の時代に中国から伝えられもので「追儺(ついな)」の儀式からきたもので宮中での年中行事として行われてきました。 豆撒きは季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると考えられており、豆を撒くことは鬼に豆をぶつけることで、邪気を追い払い一年の無病息災を願う、という意味合いがあるとされています。 撒かれた豆を歳の数より1つおおく食べると風邪をひかないともいわれています。 撒かれ豆は炒った大豆(昨年の邪気をはらうために撒くのですから芽が出たら困るので炒った大豆を使います)ですが、北海道や東北では落花生でこれは地面におちても殻を割って食べられるという利点があるからでしょう。 多くの寺社では小袋にいれて撒いているようです。 テレビニュースなどで紹介されている大きな寺社では、芸能人やスポーツ選手などが豆を撒きすっかりイベント化しています。 豆を入れた袋のなかに、景品としてデジカメ、ビテオカメラの引換券や地元商店の商品券をいれたり、はては5万円の現金をいれた寺社もあり、深川の富岡八幡宮は豆撒きのあと抽選会で1等ハワイ旅行という豪華な景品をだしています。 これを目当てに多くのの参詣者が集まり一大イベントになるわけです。 浦河の寺社の節分祭(会)の豆撒き 浦河の寺社で一般の参詣者を招いた豆撒きは、神社では浦河神社、鱗別稲荷神社、寺院では日蓮宗 円久寺、真言宗 妙龍寺の4寺社でした。 浦河神社 午後4時から拝殿に50人の参詣者があつまり豆撒きがとりおこなわれ、豆のほか神前に供えられていた菓子やミカンなどが撒かれ、参詣者は嬉々として拾い集めていました。 福がきますように 妙龍寺 午前11時と午後5時の2回節分会法要ご本堂で豆撒きがおこなはれました。 「写真提供 おはなし家」 鱗別稲荷神社 常盤町の奥にある神社で節分祭式典後11時から小雪の舞う中参詣者40人があつまり落花生、菓子、餅。ミカンなどが撒かれました。 恵方巻(えほうまき) 節分の日にある方向をむいてまるかじりすると福が来るという、恵方巻が北海道で知られるようになったのは、10年ぐらい前のことです。 聴きなれない食文化なので、文献などでそのルーツを調べてみました。 江戸時代の末期から明治時代の初めにかけて、大阪船場の商人による商売繁盛の祈願事として始まったという説があります。 以後昭和の初期大阪の商人あいだで節分の「丸かぶりずし」として食されていたようで、「一気に丸かぶりしなければいけない」ということは海苔の販売拡大のために恵方巻をつくった海苔問屋「たこ昌」の山路昌彦の作り話ともいわれています。 戦後は一時さびれましたが、1973年大阪の海苔問屋がすし屋とタイアップし節分のイベントとして海苔巻きの早食い競争を企画これがマスコミに大きくとりあげられたことで、関西にひろがりました。 売り上げの落ちる1月後半から2月のはじめまでの販売イベントとして、主にコンビニエンスストアを中心にして各地に展開し1983年ファミリーマート、1989年にセブンイレブンも販売を開始し販売エリアを拡大し1998年に全国展開をしたことで急速に普及しました。 このイベントの広がりはバレンタインデー、ホワイトデーと同じく業界とコンビニなど流通業界主導のもとでの販促を目的にしたもので、恵方巻自体大阪を中心とした関西地方の節分の伝統食文化であり、各地にはそれぞれ節分の伝統的な食文化があるわけで、商業利益のためにだけに、恵方巻を押し付けるような商業戦略には納得しないものがあります。
by sinanoo
| 2009-02-05 12:05
| うらかわ いろいろ
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